激安リフォームは本当にお得なのか?
新築できれいだった住まいも、10年も経てばいろいろと劣化してくるのが当たり前です。そのような状態になってリフォームを検討する家庭が多いですが、そこで一つの問題に突き当たることがよくあります。
それは見積もりを取ると予想外に高いので、なかなか依頼をする決心がつかないことです。
そんなとき激安リフォームの業者を見つけると、非常に魅力的に感じてすぐに依頼をしたくなるかもしれません。
しかし、良いことばかりではない可能性があるので、注意点を把握しておくことが非常に大切です。
まず、なぜ激安を実現できているのか理由をチェックしておきましょう。商売で行っている以上、必ず利益は出ているはずなので、経費を節約しているという予想が必然的に成り立ちます。
しかし、そう指摘をしても何を節約しているのか素直に答えてくれるとは限らないため、自分で見抜く方法を把握しておかなければなりません。
最初に行うのはリフォームで新たに導入する設備や材料の仕様を確認することです。
実は数年前の型落ちであったり、機能を絞った廉価版だったりするケースがよくあります。
新品ならまだ良いほうで、中古品や展示品などを流用しているケースも珍しくありません。それらが必ずしも使いにくいと限りませんが、寿命などの面で新品より劣るのは明らかです。
気になるなら、多少高くなっても新品を使うようにお願いしておきましょう。
ただし、安くても企業努力の賜物であるケースもあります。大量購入することで仕入れ値を抑えていたり、不要な機能が多い最新式よりシンプルで使いやすい旧式を選択していたりするケースもあるのです。
激安の理由がこれらであると判断できた場合は、あまり心配せずに注文しても良いでしょう。ただし全体的に満足できるかどうかは別問題です。
なぜなら、大量購入している場合は一般的に同じ種類しかストックがないため、カラーや大きさなどを柔軟に選べないからです。
リフォームする場合は自分の細かな希望まで反映させて、以前より理想に近い住まいにしたいと考えるのが自然です。
しかし、それほど柔軟に対応できないため、好みでない仕上がりになってしまうケースも珍しくありません。型落ちのものもデザインが一昔前であるため、気に入らないというケースは十分にありえます。
このように一般的なリフォームと比べて、設備や材料を選択できる幅が狭いことは覚悟しておかなければなりません。
また、激安リフォームであることをウリにしていても、最終的に請求する金額は安くない業者もいるので気を付けましょう。
そのような事態を引き起こす要因は、工事費を別にしていたり確定させていなかったりするテクニックです。
終わった後に見積もりに高い工事費を加算した請求書を渡してくることがあります。
すでに工事が完了してるので断りにくいと感じて、ほとんどの人は不満を抱きつつも払ってしまうのです。
そのような事態を避けたいなら、見積もりの内訳を細かくチェックしておかなければなりません。もし工事費が明記されていなかったり、どんぶり勘定になっていたりしたら、納得できるまで詳しい説明を求めましょう。
ただし事前に分かった工事費が妥当な金額でもまだ安心しないでください。なぜなら追加料金がかかってしまうと意味がないからです。
しっかりと打ち合わせをして、追加の工事が発生しないように念を押しておく必要があります。面倒だからといって打ち合わせをいい加減に済ませてしまうと、標準の工事では足りない部分が次々と判明するかもしれません。
少しでも心配な点があれば、遠慮せずに質問しておきましょう。
それに対する受け答えも、誠実な業者かどうかを判定する材料になります。