リフォームで大切な現地調査

リフォームをするときには、どのような工事をするのかを考える前に現地調査をしなければいけません。というのも、一からつくる新築物件の工事とは違い、すでに建てられている家を工事して問題点を改善したり新しい機能を追加していくので、現状を把握しないと次の段階に進むことができません。

たとえば外壁であればひび割れているところはないのか、台所であればキッチンの天板の高さや配管の位置、浴室であれば全体のサイズや浴槽・壁などのパーツを運び入れる扉の幅などを調べていきます。

そして現地調査をしていく中で、どのような工事をしたいのかという依頼主の要望を聞き取ります。調査結果を踏まえて、できるだけ要望を叶えていく方向でプランを練っていきますが、すべてが実現できるわけではありません。

なぜなら建てられてから10年、20年と経過していくと部品などは、同じメーカーの商品でも規格がだいぶ変わってきます。配管や配線の位置を変えなければいけなかったり、いろいろな部品のサイズが合わないこともあります。

そうなると簡単に新しい設備を取り入れることはできません。そういった出来ることと出来ないことを明らかにする意味でも、現地調査をすることは大切です。

では、具体的にどのようなことをしていくのかというと、リフォーム会社の担当者は、メジャーやレーザー距離計を使って家の各所を計測します。

そして家の家主から提供された図面も見て、見えない部分の構造を調べたり現場と違う点などを確認します。

現地調査というと大掛かりな調査のように思えますが、1時間から2時間程度で終わるので緊張することはありません。

人に見られるということで、家の中を整理して出来るだけ家具なども片付けておきたいところですが、それはやめておきましょう。リフォームでは、ただ建物の工事をするだけでなく終わった後の生活も豊かにならなければ意味がありません。

そこでいつもはどのように物が置かれていたり、荷物が収納されているのか、人の動きなども調べる必要があります。現地調査で生活の実態を調べていけば、部屋に物が多くあるから収納スペースを増やそう、暗いから窓を増やして採光をよくしようといったプランが提案できます。

もし、普段どおりの生活を見せることが出来なければ、改善するべき点が担当者にわかりませんから、最適なプランが提案されません。

多くのリフォーム会社では調査費用をとらないので、リフォームを検討している段階で複数社に日程をずらして来てもらえば比較検討をしやすくなります。

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